用語集
用語集
化審法 (化学物質の審査及び製造等に規制に関する法律)
人の健康及び生態系に影響を及ぼすおそれがある化学物質による環境の汚染を防止することを目的とする日本の法律。 1937年制定。
外挿(がいそう)
実際に得られた実験結果などの数値データを基にして、そのデータ範囲外の領域で予想される数値、影響などを推定すること。
環境モニタリング
大気、河川・湖水・海水の水や底質、土壌などの環境中に存在する化学物質の種類、濃度、存在場所などを調査すること。
環境ホルモン
外因性内分泌かく乱物質の通称で、定義は曖昧。 環境中にあり、人を含めた生物本来のホルモン作用をかく乱する物質のこと。
1998年に農薬類を中心に67物質がリストアップされたが、2005年に「環境ホルモンの誤解を与える懸念がある」として環境省が廃止した。
環境ホルモン戦略計画SPEED '98
環境庁が1998年に策定した「内分泌かく乱化学物質問題への環境庁対策方針」のこと。 内分泌かく乱作用の有無、強弱、メカニズム等を解明するために、疑わしい67物質について環境調査や野生動物への影響調査、試験法の開発等の取り組みを実施し、2005年3月に終了した。
化学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の今後の方針(ExTEND2005)
環境省が2005年度から2010年に実施した事業「化学物質の内分泌かく乱作用に関する事業方針及び項目」についてまとめたもの。(http://www.env.go.jp/chemi/end/extend2005/index.html)
化学物質の内分泌かく乱作用に関する今後の対応(EXTEND2010)
環境省が2010年7月に公表した「化学物質の内分泌かく乱作用に関する今後の対応」のこと。 「環境ホルモン戦略計画」(SPEED'98)、これを改定した
化学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の今後の方針」(ExTEND2005)に続くもので、内分泌かく乱化学物質の評価に関する検討を新たに追加した
(http://www.env.go.jp/chemi/end/extend2010.html)
逆U字現象
化学物質を試験動物に与えた時、徐々に濃度を下げてゆき、一旦高用量(濃度)側で影響が見られなくなっても、更に用量(濃度)を下げていくと再び影響が現れることがあるとする仮説。
経口投与
口を通して体内に与えること。試験物質をえさや水に混合して食べさせる(自由投与)、または器具を用いて直接胃に与える方法(強制投与)がある。試験物質は、消化器官で吸収され、血液によって肝臓に運ばれ代謝を受け、大部分は尿や便とともに排出される。
ゲノム(遺伝子の総体)
生物は遺伝情報により設計されるが、その遺伝情報全体をゲノムと呼ぶ。具体的には生物細胞の核に含まれる染色体(DNA)全てを示す。
検出限界(検出限界濃度)
ある分析方法によって目的物質が存在すると判定できる最小の量(濃度)のこと。分析方法や条件などで異なる。定量限界とは異なる。検出限界以下の濃度で、検出できなった場合の結果は「ND(not detectable)」で表される。
コホート研究(cohort study:要因対照研究factor-control studyとも呼ばれる)
疫学研究における手法の1つであり、特定の地域や集団(コホート)に属する人々を対象に、長期間にわたってその人々の健康状態と生活習慣や環境の状態など様々な要因との関係を調査する研究をいいます。
現在、環境省主導で行われている「エコチル調査」もコホート研究のひとつで、BPAも他の化学物質と共に、対象化学物質となっています。