PC技研のご紹介
グローバルな活動
(1)PC/BPA Global Group
日米欧始め、世界のPC及びBPAの製造会社が協力して、人の健康影響や環境影響に関する調査、実験・研究及び大学や研究機関への研究委託を行っています。
(2)BPAの安全性に関する調査研究
PC技研及びPC/BPA Global Groupで行った試験研究は、全て報告書として発表し、政府、民間、大学等をはじめとする外部機関の活用に供しています。
1.人への健康影響評価のための試験及び解析
- マウスを用いた低用量での生殖器官への影響試験 (1999)
- ラットを用いた低用量での生殖器官への影響試験 (1999)
* 低用量では生殖器官への影響のないことを確認しました。
- ラットを用いた3世代生殖毒性試験 (2002)
- マウスを用いた2世代生殖毒性試験 (2008)
* この試験結果がBPAのTDI(耐容一日摂取量)のベースに使われています。
- ラットを用いた発生神経毒性試験 (2010)
* OECD法に従った試験で、神経毒性のないことを確認しました。
- マウス新生児を用いた体内動態試験 (2009-2013)
- ヒト組織(尿、血液等)のELISA法の信頼性評価 (2006)
* ELISA法(Enzyme-Linked Immuno Sorbent Assay)は、人の尿や血液中のBPA濃度測定には不適であることが明らかになった。
- 尿中及び血液中のBPA濃度の分析法の開発 (2009-2014)
- BPAの低用量影響に関する証拠の重み付け解析 (2004, 2006, 2008)
- NHANES(※1)データベースを使用した疫学調査 (2012)
※1) National Health and Nutrition Examination Survey:米国国民健康栄養調査
2.環境への影響評価のための試験及び解析
- 生分解性試験 (2001,2004)
* 実施した試験のいずれでも生分解されるという結果です。
- ファットヘッド・ミノウを用いたライフサイクル試験 (2001, 2007)
- アフリカツメガエルを用いた慢性毒性試験 (2003)
- マリサスネイル(淡水巻貝の一種)を用いた生殖試験 (2008)
- 陸生生物への影響試験 (2010)
- 底質生物への影響試験 (2009)
- 海水生物への影響試験 (2009)
- 屋外曝露PCシートからのBPA溶出挙動
- 屋外におけるBPAの放出源の解明
- 世界各国での水環境中のBPA測定結果のまとめ (2011)
* 河川中のBPA濃度は、概ね中央値で0.1μg/L以下、95%値で0.5μg/L以下になっています。
- BPAのPNECの試算 (2008)
* PNEC(予測無影響濃度)としては11〜71μg/Lが妥当と考えます。