ポリカーボネートとビスフェノールA
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ビスフェノールA
安全性について
【資料】低用量におけるDr.vom Saalらの試験とその再現試験
Dr. vom Saalら 1) | 再現試験 2) | |
ビスフェノールA投与量 (mg/kg/日) |
0, 0.002, 0.02 | 0, 0.0002, 0.002, 0.02, 0.2 |
投与期間 | 妊娠 11〜17日 | 妊娠 11〜17日 |
妊娠動物数/投与群 | CF-1マウス 1群 7匹 | CF-1マウス 1群 28匹 |
全妊娠動物数 | 21 | 140 |
検査した新生子数(雄) | 14 | 309 |
出産した母マウスあたりの検査した 新生子数(雄) |
1 | 4 |
検査項目 (新生子) |
前立腺及び精巣重量、 精子数、精子生産効率 |
前立腺及び精巣重量、精子数、 精子生産効率、母親あたりの 子の数、性別、生育児の健康 状態、摂餌量、体重、臓器重 量、解剖所見、精巣の顕微鏡 所見 |
検査結果 | 前立腺重量増加、 精子生産効率低下 |
影響なし |
【引用文献】
- Nagel,S.C.,F.S.vomSaal,et al. “Relative binding affinity-serum modified access assay predicts the relative in vivo bioactivity of xenoestogens, bisphenolA and octylphenol”, Environmental Health Perspectives, 105(1):70-76 (1997)
- S.Z.Cagen,et al., “Normal Reproductive Organ Development CF-1 Mice following Prental Exposure to Bisphenol A”, Toxicological Science, 50, 36-44 (1999)
再現試験は、米国プラスチック工業会(Society of the Plastics Industry ; SPI)と欧州化学工業会(European Chemicals Industry Council:CEFIC)のビスフェノールAグループがスポンサーとなって、Dr.vom Saalらの試験の再現性をみるために、米国の独立した安全性試験機関であるMPI研究所で1998年に実施しました。日本のビスフェノールA/ポリカーボネート樹脂/エポキシ樹脂安全性連絡会もこれら試験に参画し、資金負担をしています。
さらに、Dr. Ashbyら(Astra Zeneca社 中央毒性研究所)も同様に再現性試験を行い、低用量での影響は認められないことを確認しています( Regulatory Toxicology and Pharmacology, 30,156-1666 (1999) )。